特集 地域移行・地域定着に貢献できる司法作業療法の未来
扉
𠮷田 裕紀
1
,
香山 明美
2
,
長野 敏宏
3
1常葉大学
2東北文化学園大学
3御荘診療所
pp.1139
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203983
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特集にあたって
刑事司法領域への作業療法士の参画から四半世紀が経とうとしている.刑務所への作業療法士の配置は近年広く認知されるようになったが,2000年(平成12年)以前には考えられなかった.ただ,実際には1950年代に障害を抱えた受刑者への対応として作業療法の必要性が唱えられており1,2),現在の潮流はむしろ必然だったといえよう.
2025年(令和7年)に導入される「拘禁刑」では,受刑者の改善更生のための「必要な作業」と「必要な指導」が可能となる.ここで問うべきは,刑事司法領域で作業療法士に何ができるのか,そして地域移行から地域定着へのシームレスな支援にどう貢献できるかである.作業療法の役割や効果を,これまで以上に示していく必要がある.
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