Japanese
English
調査
「腰痛教室」の有効性について―追跡調査の結果より
Efficiency of“Low Back School”
小林 準
1
,
藤沢 しげ子
1
,
本田 哲三
1
,
椿原 彰夫
1
,
千野 直一
1
Jun Kobayashi
1
,
Sigeko Fujisawa
1
,
Tetsumi Honda
1
,
Akio Tubahara
1
,
Naoichi Chino
1
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
キーワード:
Low Back School
,
腰痛体操
,
追跡調査
Keyword:
Low Back School
,
腰痛体操
,
追跡調査
pp.695-698
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106122
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はじめに
従来,腰痛患者に対するリハビリ的アプローチとしては,牽引・温熱・装具・体操療法が中心であった.しかし患者の中には,腰痛の病態に関する理解が低いことや痛みによる不安などから,さまざまな治療法を中途半端に試みたり,転医を繰り返す者が少なくない.その結果,症状を悪化させたり,慢性化に至るケースも多々見うけられる.したがって,腰痛に対する包括的治療法としては,単なる身体訓練のみでなく,患者の腰痛に対処する基礎的知識を深めながら,体操療法やADL上の注意事項を実習する教育的アプローチが必要となる.
以上の観点に立って,当科では整形外科との協力体制のもとに,1981年より「腰痛教室」を開講し,包括的な治療を行ってきた.今回は,本教室に対する受講者の評価および講習内容の実行状況と腰痛の推移,特に体操との関係を調べるために,受講者に対する追跡調査を行ったので,その結果について報告する.
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