多職種を交えたリハビリ事例検討会・第1回【新連載】
茶道教室の再開を長期目標とする方への在宅支援
髙橋 徹
1
,
川越 雅弘
2
1さかいリハ訪問看護ステーション八千代・四街道支所
2国立社会保障・人口問題研究所,社会保障基礎理論研究部
pp.682-687
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200624
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事例提示
Aさん,90代前半,女性.介護度:要介護5,寝たきり度:A2,認知症自立度:Ⅰ
病歴・入院歴:若いころより肺炎を繰り返している.70代ごろから高血圧.2015年5月,自宅にて転倒し救急搬送され,頸髄損傷の診断を受ける.同年5〜9月,入院中にリハが実施され,退院時には屋内自立歩行レベルまで回復した.
現疾患:頸髄損傷後後遺症,高血圧
処方薬:ニフェジピン20mg(血管拡張薬),エナラプリル5mg(降圧剤),トリクロルメチアジド2mg(利尿剤),センノシド12mg(緩下剤),酸化マグネシウム330mg(制酸剤),ランソプラゾール15mg(消化性潰瘍用剤),ラメルテオン8mg(寝つきをよくする),アスピリン100mg(血栓予防薬)
生活歴:息子と二人暮らし(主介護者:息子).茶道の先生をしており,自宅和室にて茶道教室を開いている(現在はお休み中).以前は友人宅でのお茶会に参加する等,積極的であった.
住まいは一軒家(2階建て)で手すり設置,段差のリフォームが済んでいる.自室は2階であるが,階段昇降が不安定なため,1階にある茶室の控室にベッドを置いて生活している.非常に穏やかで慎重な性格である.
趣味・関心領域:編み物,茶道,華道.身体を動かすことよりは,じっくりできる物が好き.
アセスメント情報,予後予測,目標等については表1〜3を参照.
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