多職種を交えたリハビリ事例検討会・第2回
誤嚥性肺炎を繰り返す方への在宅支援
鈴木 拓海
1
,
川越 雅弘
2
1ガイアリハビリ訪問看護ステーション 上大岡
2国立社会保障・人口問題研究所,社会保障基礎理論研究部
pp.1018-1023
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200699
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事例提示
Aさん,90代前半,男性.要介護4,寝たきり度:A2,認知症自立度:Ⅲa.ADLは自立.三女家族と五人暮らし.日中(9〜18時)は妻(Aさんの入院がきっかけでうつ病発症)と2人きりの生活.
病歴・入院歴:2010年9月 気管支喘息,2012年3月 認知症,2013年2月 食道狭窄(胃がん手術後),胃1/3摘出.現在,認知症,食道狭窄,帯状疱疹.誤嚥性肺炎5回の既往歴あり.
処方薬:プレガバリン75mg(1日2回 朝・夕食後,神経の痛みを和らげる),ベタメタゾン0.5mg(1日2回 朝・夕食後,アレルギーを抑える),スルタミシリントシル酸塩水和物375mg(1日2回 朝・夕食後,細菌の感染を抑える),経腸成分栄養剤液(1日1本.コーヒー味)
住環境,他:一軒家(2階建て)で,屋内手すり設置済み.介護用ベッドを導入している.日中はリビングのソファやこたつで過ごされることが多いが,座位保持時間は短く,臥床しがち.経済的な問題はなし.
生活歴:呉服店に勤務後,公務員として定年まで仕事をされていた.退職後は家庭菜園や盆栽,寺社巡りを楽しまれていた.
アセスメント,目標,予後予測については表1〜3を参照.
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