消化器診療-30年と今後の展望
化学療法領域の変遷と展望 消化管
島田 安博
1
1高知医療センター 腫瘍内科
キーワード:
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
抗腫瘍剤
,
消化器腫瘍
,
診療ガイドライン
,
近代医学史
,
Irinotecan
,
Oxaliplatin
,
分子標的治療
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
Digestive System Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
,
History, Modern 1601-
,
Molecular Targeted Therapy
,
Oxaliplatin
,
Irinotecan
pp.85-90
発行日 2014年12月20日
Published Date 2014/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015108251
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消化管癌の抗がん剤治療は,5-FUから始まり,化学療法剤,分子標的薬の導入により,生存期間は画期的に延長した.その間,臨床試験の方法論が浸透し,治療ガイドラインの臨床現場への導入などが治療成績向上に大きく貢献した.一方で,抗がん剤治療に伴う有害事象や医療費の膨張は,高齢患者が増加し医療費の縮減が喫緊の課題となっている国内環境においては大きな問題になっている.最新の臨床試験成績のみではなく,目の前の臨床現場を直視し,最善の癌医療とは何かを臨床医は思慮し,実践することが必要である.
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