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特集 発達障害のある人のライフステージを通したOTのかかわり
感覚統合の理解がもたらす可能性について
Changes brought by sensory integration
中原 圭子
1
Keiko Nakahara
1
1長崎発達支援親の会「のこのこ」
pp.1096-1100
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200385
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Key Questions
Q1:保護者にとっての感覚統合の理解とは?
Q2:当事者にとっての感覚統合の理解とは?
Q3:感覚統合による発達障がいの支援の可能性は?
はじめに
私の住む長崎県は,現 県立広島大学の土田玲子教授,長崎大学の岩永竜一郎准教授の長年のご尽力により,発達障がい児・者全般にわたる支援の基盤が感覚統合をベースに展開されてきています.
私の所属している長崎発達支援親の会「のこのこ」も両先生のご指導のもと,結成から26年目を迎え,活動内容も時代の変化に伴い,多岐にわたるようになってまいりました.特に発達障害者支援法施行後は,行政との連携,外部団体への働きかけ,ペアレントメンターとしての保護者支援等,感覚統合の学びと体験をもとにさまざまな活動をさせていただいております.それは,感覚統合による理解を支援のベースとすることが,その他の分野の学びの理解を深め,保護者にとってのわが子の障がいの受容にいかに大きな影響を与えているかをあらゆる場面で気づかされたからです.
今回の寄稿では,発達障がい児・者の一番近くにいる親が感覚統合の理解によって,毎日の生活の中で彼らの生きづらさと向き合うことができるようになったことと,それに伴うさまざまな変化の体験をもとに,私見をお伝えさせていただきます.
発達障がい児・者の支援にかかわってくださるすべての方々への大きな感謝込めて.
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