特集 発達障害のある人のライフステージを通したOTのかかわり
扉
岩永 竜一郎
1
,
宮崎 明美
2
,
香山 明美
3
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
2児童発達支援センター みどり学園
3宮城県立精神医療センター
pp.1077
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200381
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特集にあたって
OTは,自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症,発達性協調運動症等の発達障害がある子どもや大人の治療や支援にかかわってきた.近年,発達障害児者への作業療法ニーズは高まってきており,今後さらにそれは高まるであろう.発達障害は小児期から行動や対人関係等の問題がみられるが,その後のライフステージでもそれに基づく社会適応の困難を抱えることが多い.そのため,私たちは発達障害がある子どもが各ライフステージでどのような問題にぶつかり,どのようなニーズを抱えるのかを把握し,それに対するOTの役割について考える必要がある.そこで,今回「発達障害のある人のライフステージを通したOTのかかわり」と題し,発達障害児者にかかわってきた医師とOTおよび,これまでOTに支援を受けてきた発達障害者の保護者に,このテーマにそってご執筆をいただいた.
本特集を通して,発達障害児者の生涯を通した支援の現状と課題について,多くの読者にご理解いただきたいと願っている.今後の発達障害児者への作業療法サービスを充実させる取り組みのきっかけになれば幸いである.
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