特集 障害者の芸術文化活動
扉
木村 伊津子
1
,
宮崎 明美
2
,
竹内 さをり
3
1まちなか作業療法室
2旭川荘みどり学園
3甲南女子大学
pp.393
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201266
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特集にあたって
周りを見回すと,さまざまな電子機器,たとえば電気釜,通信機器,自動車等に人工知能が搭載されはじめ,私たちの生活は激変しつつある.また,日本は人口減少時代に入り,特に生産年齢人口の減少は定年制廃止や市町村単位の介護予防活動普及展開事業等,私たちの生き方に変化を求めている.これからの社会を維持するために縦割りの仕組みからネットワークの仕組みへ転換が急がれている.病気・障害・高齢・子育て等に総合的に対応する地域ケアシステム,言い換えると「我が事・丸ごと」地域共生社会づくりである.しかし,企業立地や公共事業が難しくなり,建物や施設づくりではない方法が探されて,文化・芸術分野を活用した地域活性化策というべき手法に注目する人が増えている.
作業療法は絵画,粘土,音楽,踊り,文学等,これまでも芸術文化に関する活動を用いてきた.これらの活動がもつ豊かな特性を対象者に生かしてきた.
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