特集 感染症と作業療法—新型コロナウイルス感染症を振り返る
扉
岡本 佳江
1
,
長野 敏宏
2
,
中村 春基
3
1太田西ノ内病院
2御荘診療所
3千里リハビリテーション病院
pp.1221
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203562
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特集にあたって
新型コロナウイルス感染症が日本で確認されてから3年半あまりが経過した.その間に作業療法の現場もクラスターの発生や人員の不足,感染対策方法等の多くの課題に直面し,そしてさまざまな学びを得た.その猛威を振るった新型コロナウイルス感染症も2023年5月には感染症法の「新型インフルエンザ等感染症(2類相当)」から「5類感染症」へ位置づけられ,特別な感染症ではなくなった.しかし,世の中から感染症自体はなくなるものではなく,今後あらたな感染症が発生する可能性もある.新型コロナウイルス感染症を含むさまざまな感染症を理解しながら,作業療法を実践していく時代になったと感じる.
そこで本特集は,この3年半あまりを振り返り,新型コロナウイルス感染症から得た学びをまとめるとともに,今後も感染症と共存しながら作業療法を実践していくためにはどうすればよいのかを,総論から各領域での作業療法としてまとめる企画とし,執筆いただいた.
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