Japanese
English
特集 最期までその方らしく生きることへの支援
特別養護老人ホームでの終末期作業療法
Occupational therapy of end-of-life care in nursing home
野尻 明子
1
,
京極 久美子
2
Akiko Nojiri
1
,
Kumiko Kyogoku
2
1熊本保健科学大学
2特別養護老人ホーム くわのみ荘
pp.303-308
発行日 2015年4月15日
Published Date 2015/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200180
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Key Questions
Q1:特別養護老人ホームにおけるOTの役割とは?
Q2:その方らしく生きるとは?
Q3:看取りケアにおける作業療法とは?
はじめに
日本は超高齢社会の到来とともに多死社会を迎えている.現在は多くの方が病院で死を迎えているが,死亡者の増加に対応できるベッド数はなく,高齢者が死を迎える場所も病院から生活の場へと変化しつつある.筆者らが非常勤で勤務する特別養護老人ホーム(以下,当施設)では,2006年(平成18年)から介護報酬に看取り介護加算が創設されたことに加え,自らの終末を住み慣れた施設でと希望される入所者や家族の増加により,看取りケアに積極的に取り組んでいる.また,入居者は年々高齢化し,重度化している.2014年(平成26年)12月現在,入居者の平均年齢は86.7歳,平均要介護度は4.1である.年間30名ほどの方が死亡退所され,そのうち約8割の方を施設内で看取っている.当施設での実践の中から,最後までその方らしく生きることへの支援について述べたいと思う.
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