特集 介護保険と長期ケア施設
特別養護老人ホームにおける対応
佐々木 順
1
1社会福祉法人聖徳会大阪新生苑リハビリテーション室
pp.240-243
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902353
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高齢化・核家族化が進む昨今,21世紀には4人に1人が65歳以上の高齢者となる超高齢社会になることが予測されている.このような社会情勢の中で特別養護老人ホーム(以下,特養と略)の果たす役割は大変重要となる.なぜなら社会的援助が必要となる一人暮らし高齢者,高齢者夫婦,虚弱老人,障害者,寝たきり老人,痴呆性老人などがさらに増加し,逆に家庭での家族の介護力が低下することなどが考えられるからである.高齢者が社会でより安心して楽しく生活でき,生きがいを持てる中核施設としての位置づけが急がれる.
公的介護保険制度のもとで,どのような質の高いリハビリテーションサービスを提供できるのか.利用者や介護者のニーズをくみとり,満足のいくサービスを選択し,高齢者の自立支援に結び付くケアマネジメントの機能を有する対応が今後求められるであろう.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.