Japanese
English
特集 特養・在宅のリハビリテーション
特別養護老人ホームにおける作業療法士の役割
Occupational Therapy in Nursing Home for the Aged
松下 起士
1
,
佐々木 千登世
1
kazuo MATSUSHITA
1
,
Chitose SASAKI
1
1四天王寺悲田院
1Shitennoji Hidein.
pp.605-610
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101746
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はじめに
日本の老人施設で作業療法士(以下,セラピストと略す)が常勤して,作業療法(以下OTと略す)を行っている施設は極めて少ない.ようやく,数年前より,国の委託で都道府県が実施している在宅指導訓練事業の一環として,各所の特養で,非常勤セラピストにより,週に1~2回OT指導が始められたのが実情である.これまでは,セラピストにとって老人は魅力がないといって,老人に関心を持ってくれるセラピストが非常に少なかった(施設の側での受入れ体制の不備もあるが).しかし,パートとはいえ,施設に入るセラピストが増えつつあることは大変に心強い.急速な老齢人口の増加は,今後ますます,OT需要の伸びを予測させる.我々の施設では,OTを始めて6年位にしかならないが,その必要性は年を追う毎に,ひしひしと感じられる.昭和50年3月に「特養における作業療法士の役割(現状と実態)」の角度から,当誌に紹介したので,今回はその第二報として,書き足りなかった部分を補足し,養護老人ホームのOTにも少し触れながら,老人OTについてまとめてみたい.未だ,日々,暗中摸索の状態だが,施設における老人OTについて少しでも参考になれば幸いである(図1).
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