特集 高齢者の食べる喜びを支える作業療法
特集コラム
高齢者の摂食・嚥下へのアプローチの実践例
根岸 裕司
1
1特定医療法人社団 愛有会 三愛病院
pp.939-940
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100619
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一人で食事ができることは,食べる楽しみの最も重要な一つである.三愛病院(以下,当院)では自力摂取できるように,いくつかの工夫をしている.片手でも食べられるように,自助食器とお盆全体にコーティング(すべり止め.器とは違う色)を施している.また,主食であるご飯は白いため,ご飯の器はご飯が目立つよう器の色を変え,スプーンも柄に幅があり持ちやすいよう工夫をしている(図1).これらから利用者はストレスなく,また職員の見守りで,自力摂取できる方が増えている.
OTは摂食・嚥下の先行期で自力摂取が難しい症例に対応することが多い.上記のような環境下で,個別対応(OTの介入)で自力摂取が行えるようになった3例を紹介する.なお,倫理的配慮として,発表に際しては,当院とご本人の了承を得ている.
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