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特集 高齢者の食べる喜びを支える作業療法
摂食・嚥下の実践例―症例を通して
Practice of dysphagia rehabilitation:A case report
根岸 裕司
1
,
大嶋 伸雄
2
Yuji Negishi
1
,
Nobuo Ohshima
2
1特定医療法人社団 愛有会 三愛病院
2首都大学東京大学院
pp.932-938
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100618
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Key Questions
Q1:サルコペニアとは?
Q2:高齢者の摂食・嚥下の評価と介入ポイントは?
Q3:OTが介入した摂食・嚥下への実践例とは?
はじめに
サルコペニア1)は,加齢,活動量の低下,低栄養,疾患の4つの原因で筋肉量が減少し,筋力低下もしくは身体機能低下が認められることである.何らかの疾患により,寝たきりになり,活動量が減り,栄養が行き届かないと,高齢者はすぐに自力で食事ができなくなる.摂食・嚥下リハの場面,特に直接,食事の場面に介入するOTは多い.また昨今,医療機関では栄養サポートチーム(nutrition support team:NST)等,他の専門職と連携して,患者の機能回復に努めている.慢性期介護療養病院である,三愛病院(以下,当院)でのOTの高齢者へ介入の方法と効果について1症例を通してまとめたので報告する.なお,発表に際しては,対象者ならびに当院の了承を得ている.
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