増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第4章 支援技術Ⅲ 生活期:生活の広がりに向けて
14 脳卒中患者の終末期に向けて
澤 俊二
1
Shunji Sawa
1
1藤田保健衛生大学
pp.785-789
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100578
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はじめに
「有終の美を飾る」.何と含蓄の深い言葉だろう.人生においてこの言葉を使うとすれば,終末期である.満足の表情と美しいご遺体を遺すこと,高いQOD(quality of death)である.リハの理念がもつ究極の目的は,有終の美が飾れる人生を,患者と共有することではないだろうかと思う.しかし,QODにリハが関与できるのか.できる場合にはどのような理念を掲げるのか,作業療法はどうかかわっていけるのか,他職種とどう連携をとっていくのか,等多くの課題がある.ここでは,その中のいくつかについて述べてみたい.
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