特集 排尿自立への援助
脳卒中患者の排尿自立に向けて
宮嶋 文子
1
1国立療養所村山病院第6(リハビリテーション病棟)
pp.771-777
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921130
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1985年,TSUKUBA EXPO’85は,人間・居住・環境と科学技術をテーマに開催された.今や地球は科学の時代と言われている.私たち看護婦もそうした時代にふさわしい看護と援助を行なわなくてはならない.
近年のわが国における医療科学の進歩と,救命救急医療の発展には目覚ましいものがあり,延命の可能性の枠は以前より大幅に広げられてきた.このことが人口の高齢化にさらに拍車をかけ,今や日本は世界に名だたる長寿国となった.しかし一方では,脳卒中患者をはじめとして,多くの後遺症を残しながら生きていく人々が年々増加してきている.このような患者は重症になるほど,尿失禁や呆け,痴呆といった症状を伴うことが多くなるため,本人のみならず家族の苦労は計り知れない.
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