増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第4章 支援技術Ⅲ 生活期:生活の広がりに向けて
7 自助具の活用
林 正春
1
Masaharu Hayashi
1
1JA静岡厚生連リハビリテーション中伊豆温泉病院
pp.742-749
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100571
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はじめに
近年,自助具は生活アイデア用品として,医療機器メーカーからのみならずインターネット,町のスーパー,100円ショップに至るまで幅広く購入できる環境となり,われわれの生活環境の中に,ごく自然に一般の商品と変わりなく存在している.筆者は,自助具を「自立したい気持ちを行動に表現する道具であり適切なものをうまく活用することで不十分な機能(能力)を補い,QOL向上に導く」ものと考える.したがって,身体機能,生活行為,対象者の考えやニーズ,生活環境を詳細に評価分析し,素材や加工器具,すでに発表されている物や商品化している自助具の情報等を基にOTはマネジメント〔評価,分析,作製(開発),選択,適合,メンテナンス〕を行う必要がある.
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