増刊号 テクニカルエイド—つくる自助具・使える自助具
第4章 つくる編
4 つくってみよう! 自助具—発想の転換で素材や製品を活かす
林 正春
1
Masaharu Hayashi
1
1JA静岡厚生連 中伊豆温泉病院
pp.783-788
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203876
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はじめに
「作業療法士の力で何ができるのか?」について自問自答してみると,対象者の「活きる力を支えるために自助具をつくる」という一つの答えが浮かんでくる.人間は道具をうまく使いこなし,自らその道具をつくる能力もある.そして,作業療法士は身体,精神を診る知識,障害を診る観察力と洞察力をもち合わせており,その能力を活かし,作業療法士個々の発想力がスパイスとなり,対象者個々のneedsに合わせた使える自助具をつくることができる.本稿では,特別な素材や加工技術がなくても,身近な素材を活かした自助具,生活便利品を組み合わせてつくる自助具を紹介する.読者諸氏が「つくってみよう!」と一歩踏み出すきっかけになれば幸いである.
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