増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第4章 支援技術Ⅲ 生活期:生活の広がりに向けて
2 訪問リハの具体的介入
宇田 薫
1
Kaoru Uda
1
1クリニック安里 訪問リハビリテーションセンター
pp.716-721
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100566
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はじめに
脳卒中患者の在宅での訪問リハ利用者は大きく分けて2つに分類できる.①入院リハからの継続ケース〔入院中にリハを受けており,退院後も継続的にリハサービス(今回は訪問リハ)を利用しているケース〕と,②在宅生活ケース〔入院リハを受けていたが退院後は継続的にリハサービスを受けておらず,ある時期にあらためてリハサービス(今回は訪問リハ)を利用されることになったケース〕である.
生活期において在宅で作業療法の介入すべき対象者は多岐にわたるが,訪問リハに携わって間もない若手のセラピストからは「どのようなケースが訪問リハの対象者かわからない」,「病棟セラピストやケマネジャーに対象者の説明ができない」,「どうしたら作業療法らしい目的の依頼がくるのか?」という悩みも多い.よって今回は
脳血管障害(cerebrovascular accident:CVA)を訪問リハの介入目的別に簡単な事例を交えながら分類し,訪問リハでの作業療法の考え方や視点をお伝えしたい.本稿が生活期での作業療法の介入方法を他職種や他領域への作業療法へ説明する際の一助になれば幸いである(図).
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