とびら
「訪問リハ」雑感
金子 功一
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1ながおか医療生活協同組合生協かんだ診療所リハビリテーション科
pp.83
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101105
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10人以上の理学療法士が勤務しているリハビリテーション(以下,リハ)専門病院から,地域リハを志して無床診療所に移り,リハ科の開設に関わってから約6年が経過した.この間,診療報酬・介護報酬の改定など,様々な紆余曲折があったものの,午前中は介護保険通所リハ,午後は同訪問リハという形に落ち着き,現在に至っている.
最近,地域医療における医師不足の問題がメディアを賑わしているが,理学療法士においても同様のことが言える.筆者は,しばしば理学療法士養成校や県士会企画の新人教育研修会などで「訪問リハ」について講義をする機会がある.受講する学生・新卒者の多くは,筆者のつたない講義内容にもかかわらず,目を輝かせて聴講し,積極的に質問する方もいる.講義後には「訪問リハに興味を持った」,「今後は訪問リハをやってみたい」という本当にありがたい意見も聞く.しかし,実際多くの理学療法士は医療機関に勤務しており,地域のフィールドで出会うのはまだ少数である.
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