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特集 職員教育—OJTについて考える
少人数スタッフでのOJT—訪問リハビリテーションより
OJT with a small number of staff: From home-based rehabilitation
宇田 薫
1
Kaoru Uda
1
1医療法人おもと会
pp.28-33
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203651
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Key Questions
Q1:病院・施設とは異なる「環境」でのOJTとは?
Q2:経験年数にかかわらず「教育する側」,「教育を受ける側」となるOJTとは?
Q3:教育内容が「対象者の支援につながる」OJTにするためには?
はじめに
On the job training(OJT)が実践される場面では,「教育する側」,「教育を受ける側」,「教育する環境」,そして「教育すること(内容)」が存在するのはいうまでもない.しかし,まだ従事者が少ない訪問作業療法の場合はどうであろうか? 「教育する側・受ける側」という組み合わせが,多く存在するだろうか(訪問作業療法士が一事業所に複数人存在するだろうか)? 教育する側が,教育すべき事柄を養成教育・卒後教育で十分履修しているであろうか? また,訪問部門においてOJTを難しくしている原因は,「少人数」ではなく,「同じ環境に両者が存在できない」ことも大きいのではなかろうか.
しかしながら,訪問に従事している作業療法士は「その人が生活行為を行う環境」での作業療法の必要性と重要性を確信しているため,訪問に携わる作業療法士を増やし,教育したいと考えている.道標となる書籍・研究もまだ不十分な現状ではあるが,「確かな実践」は確実に増えており,訪問作業療法が歴史を重ねる中で,現状は必ず変化していくと信じている.
今回の内容も,筆者の経験,訪問作業療法に従事する仲間との実践から考える「これからの訪問作業療法のOJT」ではあるが,将来的には標準化できるよう研鑽を積んでいく次第である.
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