増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第2章 支援技術Ⅰ 急性期から回復期の基礎
1 How to タッチ ①弛緩を伴う患者の治療
小室 幸芳
1
Yukiyoshi Omuro
1
1社会医療法人大道会 森之宮病院
pp.572-576
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100539
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はじめに
脳卒中発症後,初期には弛緩性麻痺となる場合が多い.その後,本人の覚醒や意識の回復とともに活動性が増し,全身の姿勢筋緊張が高まり,日常生活に適応しようとする.しかし弛緩が持続する,あるいは過緊張が出現し姿勢制御が難しくなり外部環境に適応していくのが困難となる.初期の治療を適切に行うことで,その後の運動学習をより効率的にしていくことが必要である.本稿では,初期の弛緩患者の評価,治療介入をどのように行うのか,症例を通して紹介する.
なお本稿を執筆するにあたり,写真の掲載について患者の同意を得ている.
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