増刊号 脳卒中の作業療法 最前線
第2章 支援技術Ⅰ 急性期から回復期の基礎
1 —How toタッチ①弛緩を伴う患者の治療—弛緩に対するHow to touch—症例を通して
三浦 教一
1
,
山口 華奈
1
,
川野 卓
1
,
小谷 真以
1
Kyoichi Miura
1
,
Kana Yamaguchi
1
,
Suguru Kawano
1
,
Mai Kodani
1
1森之宮病院
pp.762-766
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202602
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弛緩に対する基礎知識
1.上位運動ニューロン症候群
脳卒中を発症すると,上位運動ニューロン症候群(upper motor neuron syndrome)といわれる多種の陽性徴候(positive sign)と陰性徴候(negative sign)が出現する1)といわれており,多くは急性期に陰性徴候が強く症状として現れ,回復期・慢性期になるにつれて陽性徴候が強くなる.
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