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特集 世界大会で大いに作業療法を語ろう―何を語る? 何を訊く? in WFOT2014
何を訊く? in WFOT2014 コラム
海外情報を結びつけ合って,初めて見えてくる「実情」
Once fragments of foreign information are pieced together, we come close to how things really are
山﨑 せつ子
1
1兵庫医療大学
pp.206-207
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100429
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いよいよWFOT2014の開催が目前に迫ってきた.この学会は,日本の作業療法を海外に紹介する好機であると同時に,海外の作業療法に関して日本のOTが知見を広めるチャンスでもある.海外を知ることは自国の理解を深める契機にもなる.
異文化に子どものころから興味をもっている私は,海外作業療法情報に目をとめてしまう.その面白さは,一つには,あたり前だと思っていたことが海外では違う(またはその逆)という意外性にある.もう一つは,当然,各国の作業療法事情を知ることであるが,手に入る海外情報は,多くの場合,現実の一側面を切り取った断片である.この断片を,私は無意識のうちに,日本の現状にあてはめつつ外国をイメージしている.けれども,情報の断片が徐々に増え,それらを関連づけていくと,やがて違ったイメージがみえてくる.この過程をたどりながら,私のイメージは,海外の現実に徐々に近づいていると思われる.私のこのような経験の一部をここに紹介する.読者の方に,情報を蓄積し関連づける面白さが伝われば幸いである.
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