特集 公衆衛生とプライマリ・ケア
海外におけるプライマリ・ケアと公衆衛生の実情
國井 修
1
1外務省経済協力局調査計画課
pp.602-606
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100925
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「プライマリ・ケア」というと,一般医や家庭医による個人に対する予防および治療活動を示すプライマリ・メディカル・ケア(Primary Medical Care,以下PMC)と「2000年までにすべての人々に健康を(Health For All by the year 2000,以下HFA)」の戦略として1978年のアルマ・アタ宣言で導入されたプライマリ・ヘルス・ケア(Primary Health Care,以下PHC)を混同するので,本稿では前者を含む広い概念である後者に焦点を絞って述べる.
また,「海外」といっても先進国と途上国でPHCの実情は大きく異なるため,本稿では,世界人口の約8割を占める発展途上国を中心に,私の現場での経験も踏まえながら稿を進めていきたい.
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