Japanese
English
研究
眼球運動解析を用いた小児の視覚情報処理機能と聴覚刺激の影響
Effects of auditory stimulations on visual information processing function in children
中村 泰子
1,2
,
吉田 健
3
,
村上 歩
4
,
松永 栄治
4
,
中山 広宣
5
,
高嶋 幸男
6
Yasuko NAKAMURA
1,2
,
Takeshi YOSHIDA
3
,
Ayumi MURAKAMI
4
,
Eiji MATSUNAGA
4
,
Hironobu NAKAYAMA
5
,
Sachio TAKASHIMA
6
1久山療育園重症児者医療療育センター
2心身障害児総合医療療育センター
3九州保健福祉大学
4福岡県立粕屋新光園
5九州医療スポーツ専門学校
6柳川療育センター・国際医療福祉大学
キーワード:
眼球運動
,
聴覚刺激
,
健常小児
Keyword:
眼球運動
,
聴覚刺激
,
健常小児
pp.582-587
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100155
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Abstract:【目的】健常小児における視覚情報処理機能と,その聴覚刺激の影響を明らかにし,療育に貢献することを目的とした.【方法】対象は健常小児20名(平均年齢6.6±1.6歳),健常成人21名(平均年齢33.8歳±6.8歳)である.刺激図は,情動や経験の影響を受けないよう考慮し,自由視条件で乳児中性顔・鈴・風景の3種類を用い,マッチした音ありと音なしの2条件で提示した.眼球運動を指標とし,アイマークレコーダを用いた.【結果】健常小児では刺激図によって違いがみられ,音あり条件と音なし条件で注視点総数・総移動距離・平均注視時間に変化がみられ,健常成人では変化がみられなかった.【考察】健常小児では,視覚情報処理機能に聴覚刺激が影響し,健常成人では,聴覚刺激による影響は受けにくいと考えられた.このことから,小児の視覚情報処理機能は恒常性が獲得されておらず,発達過程であることが示唆された.
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