Japanese
English
研究
脳卒中患者の入院時ADL能力とリハビリテーション訓練時間の違いが退院時ADL能力と転帰先に与える影響
Activities of daily living on admission and intensity of rehabilitation affects treatment results in stroke patients
小池 祐士
1
,
澄川 幸志
1
,
小枝 周平
1
,
原 長也
2
Yuji KOIKE
1
,
Koshi SUMIGAWA
1
,
Shuhei KOEDA
1
,
Chisaya HARA
2
1弘前大学大学院保健学研究科
2医療法人ときわ会 ときわ会病院
キーワード:
訓練時間
,
ADL(activities of daily living)
,
治療成績
Keyword:
訓練時間
,
ADL(activities of daily living)
,
治療成績
pp.274-280
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100074
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Abstract:2010年(平成22年)の診療報酬改定により,重症者のADL能力の向上と自宅退院が特に求められている.そこで本研究の目的は,訓練時間,入・退院時ADL能力,転帰先を調査し,訓練時間の増加が重症者に効果的であるのかを明らかにすることである.対象はときわ会病院回復期リハ病棟の脳卒中患者83名とした.分析方法は,入院時ADL能力から重症群と軽症群に分類後,訓練時間から低訓練群と高訓練群にさらに群分けし,重症群での訓練時間の増加による効果を検討した.その結果,重症群では,高訓練群で退院時ADL能力や転帰先に有意差が認められたが,軽症群では有意差が認められなかった.このことから,訓練時間の増加は重症群に対して効果的であり,ADL能力の改善と自宅退院を促進できる可能性が示された.また,訓練時間を多く提供することは,入院時ADL能力が高い患者に比べ,低い患者において,より効果的である可能性が示唆された.
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