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報告
脳卒中者における「退院時ADL」と「退院6か月後ADL」の差に関しての研究―回復期リハビリテーション病棟退院6か月後の調査
Research for difference between“ADL just before leaving hospital”and“ADL in six months after leaving hospital”of stroke patients―Investigation in six months after leaving from the convalescent rehabilitation ward.
荒尾 雅文
1
,
横森 亜美香
2
,
中島 由美恵
2
,
大淵 康裕
2
,
渡辺 要一
2
,
今村 安秀
3
Arao Masafumi
1
1永生会訪問看護ステーションとんぼ
2永生病院リハビリテーション部
3南多摩地域リハビリ支援センター
キーワード:
脳卒中
,
回復期リハビリテーション病棟
,
退院後ADL
Keyword:
脳卒中
,
回復期リハビリテーション病棟
,
退院後ADL
pp.275-280
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101381
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要旨:本研究の目的は,回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハビリ病棟)から自宅へ退院した脳卒中者の退院時ADLの6か月後を調査し,問題点を明らかにすることである.入院時に対象者の属性,Functional Independence Measure(以下,FIM)を担当療法士が評価し,退院後評価は退院6か月後に郵送法にて行った.分析方法は,退院時と退院後のFIMを比較することで行った.結果は,83名中40名(回収率48.2%)の調査票が回収でき,全体のFIM運動項目平均値において得点が維持できていた(退院時77.6点,退院後78.6点).また,退院時の主な移動手段が車いすで退院した症例のうち,退院後の移動手段が歩行に変更されていた症例は16/18名(84%)であった.変更した群は変更しない群と比較し,転倒が多く,介護負担が有意に大きかった.この結果から,回復期リハビリ病棟退院後の移動手段の変化による転倒発生の抑制と,家族の介護負担感改善を図るリハビリの必要性が示唆された.
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