Japanese
English
研究
作業活動の心理的効果に対する作業時間の影響
Effects of working time on psychological effects of activity
澄川 幸志
1
,
小枝 周平
1
,
小池 祐士
1
,
三橋 佑平
2
,
村上 正和
1,3
,
加藤 拓彦
1
Koshi SUMIGAWA
1
,
Shuhei KOEDA
1
,
Yuji KOIKE
1
,
Yuhei MITSUHASHI
2
,
Masakazu MURAKAMI
1,3
,
Takuhiko KATO
1
1弘前大学大学院保健学研究科
2社会医療法人 製鉄記念室蘭病院
3医療法人社団仁生会 西堀病院
キーワード:
作業時間
,
心理
,
アクティビティ
Keyword:
作業時間
,
心理
,
アクティビティ
pp.77-82
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100393
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Abstract:作業療法では,手工芸等の作業活動を行い,心理的効果を得る.本研究では,最適な心理的効果を引き出せる作業時間の設定のため,作業活動の心理的効果に対する作業時間の影響について検討した.対象者は健常者14名を用い,作業活動はペーパーブロックの三角パーツ作製を行った.作業時間は,15分,30分,45分,60分の4種類設定し,作業前後の心理の調査にはPOMS短縮版を用いた.その結果,15分の作業時間では心理的効果は認められず,30分の作業時間では混乱の減少傾向(p<0.1)という良い心理的効果が認められた.また,45分の作業時間では疲労の増加(p<0.01)という悪い心理的効果が認められ,60分の作業時間では疲労の増加(p<0.05)と活気の減少(p<0.05)という悪い心理的効果が認められた.以上より,作業時間の違いにより得られる心理的効果が異なることが考えられた.この点を考慮したうえで作業時間を設定する必要があると考えられる.
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