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増大特集 リハビリテーション医学2007―最近10年の動向とエビデンス
基礎医学・診断・評価
帰結予測―機能・ADL・退院先
Prediction of outcome for stroke patients: function, ADL, discharge destination.
鈴木 亨
1
,
園田 茂
1
,
才藤 栄一
2
Toru Suzuki
1
,
Shigeru Sonoda
1
,
Eiichi Saitoh
2
1藤田保健衛生大学七栗サナトリウム
2藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
1Fujita Health University, Nanakuri Sanatorium Rehabilitation Center
2Department of Rehabilitation Medicine, Fujita Health University School of Medicine
キーワード:
脳卒中
,
帰結予測
,
機能
,
ADL
,
退院先
Keyword:
脳卒中
,
帰結予測
,
機能
,
ADL
,
退院先
pp.1023-1029
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101061
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はじめに
帰結予測を正確に行うことはリハビリテーション治療プランの立案,実行に際して重要であり,限られたリハビリテーション資源を有効に活用することにつながる.本論では,最も盛んに帰結予測研究が行われている脳卒中に限定してレビューし,帰結予測を行う際の問題点についても言及する.スペースの都合上,その他の疾患には触れない.
脳卒中においては麻痺,半側無視など多くの機能障害を併せもち,さらにその程度もさまざまで,経時的に変化するため,帰結の予測は難しい1,2).帰結予測の論文は多数あるが,提示された予測率があまり高くない,検証群を用いた予測精度検討が少ない,予測に用いる変数の信頼性などが不十分,などの理由から活用には注意が必要である3-5).
以下,急性期に行う機能・ADL(activities of daily living)予測,回復期に行う機能・ADL予測,退院先の予測の順に諸論文をレビューしつつ,脳卒中の治療を概観する.
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