Japanese
English
研究
脳卒中後抑うつ状態が回復期リハビリテーション病棟患者のADLに与える影響
Impacts of post stroke depression on patients' activities of daily living in a convalescence rehabilitation ward
土屋 謙仕
1
,
藤田 貴昭
2,3
,
佐藤 大介
4
,
緑川 学
4
,
牧山 康志
4
Kenji Tsuchiya
1
,
Takaaki Fujita
2,3
,
Daisuke Satou
4
,
Manabu Midorikawa
4
,
Yasushi Makiyama
4
1独立行政法人地域医療機能推進機構 群馬中央病院
2仙台リハビリテーション専門学校
3東北福祉大学
4会田記念リハビリテーション病院
キーワード:
脳卒中後抑うつ状態(PSD)
,
回復期リハビリテーション病棟
,
ADL
Keyword:
脳卒中後抑うつ状態(PSD)
,
回復期リハビリテーション病棟
,
ADL
pp.1072-1077
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100657
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Abstract:脳卒中後抑うつ状態(PSD)は,リハを施行していくうえで留意すべき合併症の一つである.われわれは,回復期リハ病棟においてPSDがADLに与える影響を明確にすることを目的に調査・検証を行った.A回復期リハ病棟へ入退院した患者を対象とし,後ろ向き調査にて,回復期リハ病棟在院中の訓練実施単位数,入退院時における抑うつ症状検査(GDS),日常生活能力検査,運動麻痺検査の結果を抽出した.GDSの指標によりPSDを判定し,入院時と退院時のADLを比較した.結果,PSDを認めた群でADLの改善度合いが有意に減少しており,PSDは回復期リハ病棟でADLの改善に支障となる影響を及ぼしていると考えられた.回復期リハ病棟における予後予測にPSD評価を取り込むことが有益であると示唆され,回復期リハ病棟においてPSDを適切に評価することにより,よりよいアプローチ内容を検討することができると考えられた.
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