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研究と報告
リハビリテーション科専門医による入院前説明が回復期リハビリテーション退院時転帰に与える効果について
Effectiveness of the medical orientation by a rehabilitation physician before hospitalization for a convalescence rehabilitation ward.
曽川 裕一郎
1
,
菅野 まり子
2
Yuichiro Sogawa
1
,
Mariko Kanno
2
1新潟県立リウマチセンターリハビリテーション科
2新潟県立リウマチセンター地域連携センター
1Department of Rehabilitation Medicine, Niigata Rheumatic Center
2Medical Collaboration and Social Service, Niigata Rheumatic Center
キーワード:
回復期リハビリテーション
,
入院前説明
,
早期退院
,
在宅復帰
Keyword:
回復期リハビリテーション
,
入院前説明
,
早期退院
,
在宅復帰
pp.771-774
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110596
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要旨:〔目的〕リハビリテーション科専門医による回復期リハビリテーション病棟入院前説明が,その後の回復期リハビリテーション入院転帰に与える効果について解明することを目的に検討を行った.〔対象と方法〕対象は2011年5月~2013年5月に当院回復期リハビリテーション病棟に入院した脳血管障害患者230名.入院前説明を行っていなかった1年間の非説明群97名と,入院前説明を始めて以降1年間の説明群133名について,回復期リハビリテーション退院時の機能的自立度評価(Function Independence Measure;FIM),日常生活機能評価,在宅復帰率,ならびに回復期リハビリテーション病棟入院期間について比較検討した.〔結果〕回復期リハビリテーション退院時のFIM,退院時日常生活機能評価,在宅復帰率については両群間に有意差は認めなかった.回復期リハビリテーション病棟入院期間において,非説明群60.1±31.7日,説明群51.4±26.5日と,説明群が有意に短期であった(p=0.025).〔結語〕リハビリテーション科専門医による入院前説明は,家族の回復期リハビリテーション病棟の医療機能に対する理解を助けるとともに,回復期リハビリテーション終了後の維持期・生活期への移行に向けた家族の心構えの構築を促進し,入院期間短縮につながったと考えられる.
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