Japanese
English
症例報告
頭部外傷後四肢麻痺患者に対するPC導入と入力装置の工夫
Social assistive technology for a patient with quadriplegia using personal computer:a case study
間宮 靖幸
1
,
小林 孝次
1
,
光藤 優
1
,
遠藤 公美
1
,
赤松 郁夫
1
,
濱口 豊太
2
Yasuyuki MAMIYA
1
,
Kouji KOBAYASHI
1
,
Masaru MITSUFUJI
1
,
Kumi ENDO
1
,
Ikuo AKAMATSU
1
,
Toyohiro HAMAGUCHI
2
1足尾双愛病院
2埼玉県立大学
キーワード:
四肢麻痺
,
リハビリテーション機器
,
コミュニケーション
Keyword:
四肢麻痺
,
リハビリテーション機器
,
コミュニケーション
pp.281-285
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100075
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:頭部外傷後,重度の四肢麻痺を呈した20代の男性患者に対し,PCを介したコミュニケーション技能の向上のための作業療法を実施した.症例は右手指の運動機能が不完全に残存.高次脳機能障害はなし.気管切開のため言語的コミュニケーションは不能であった.この症例のPC環境を設定し,入力デバイスとしてトラックボール型マウスとバーチャルキーボードソフト,文字入力支援ソフトを用いた.PC操作訓練を6カ月間実施した結果,トラックボール操作では,ドラッグ操作と文字入力の速度と正確性が高まった.入力支援ソフトを用いると,用いないときに比べ,5文字以上の文字入力速度が有意に速くなった.本症例の副次的効果として,院内外のPCを介した交流機会が増え,生活満足度が高まった.情報通信技術(ICT)を利用することで,四肢麻痺患者のコミュニケーション能力を高められ,生活満足度を向上させることが示唆された.
Copyright © 2013, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.