連載 覗いてみたい!? 先輩OTの頭の中・その3
なじみの作業に魅せられて
芳野 緑
1
1東京リハビリ訪問看護ステーション
pp.246-247
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100066
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
みなさんこんにちは,芳野です.所用で実家のある奈良に向かっている途中で,久しぶりの京都駅です.近鉄電車の中で出発待ちをしているのですが,東京と比べると,とても時間の流れがゆっくりしています.まず,電車の本数が少ないですし,駅構内のアナウンスの数も少ないので,静かです.生まれも育ちも奈良市内で,高校・短大は東京で過ごしました.そしてまた奈良の実家に戻ってOTの専門学校へ3年通い,そのあと約10年は関西で過ごしました.そんな私には,近鉄電車はなじみのある乗り物です.妙にほっとします.「戻ってきた」と感じます.こんなときは,日ごろの生活が交感神経優位なことも実感しますし,東京にきて持病のぜんそくがまだ一度も出ていないのは,その影響かもしれません(笑).
1回目でもふれましたが,私は「なじみのある作業・活動」について,利用者さんにお訊きします.「趣味は何ですか?」,「お元気なころ,されていたお仕事は?」.直接お訊きすることもあれば,それとなく訊くときもあります.それは回想に利用できるからです.回想の効果については,いろいろ本が出ていますので,専門書1,2)を参考にしてください.
Copyright © 2013, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.