特集 泌尿器科,産婦人科,整形外科,呼吸器外科における技術認定—審査の実際と採点のポイント
脊椎内視鏡下手術の技術認定制度について
出沢 明
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1帝京大学医学部附属溝口病院整形外科
キーワード:
脊椎内視鏡下手術
,
技術認定制度
Keyword:
脊椎内視鏡下手術
,
技術認定制度
pp.141-146
発行日 2006年4月15日
Published Date 2006/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900680
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はじめに
脊椎分野での内視鏡低侵襲手術手技の導入は,無影灯からCCDカメラや最近の2mmの細径内視鏡や電子スコープに代表される高性能光学器械の進歩と,それに伴う映像技術の改良,超音波切開装置といった新しい機器の開発によるところが大であり,また患者の意識が高まっている点があげられる.従来,アプローチのために椎間関節を犠牲にしたり,広範な椎間板切除のために固定術を余儀なくされた手技は,今後徐々に見直されるかもしれない.
また脊髄神経根の除圧操作は,roboticsなどの機器の開発・改良と内視鏡の解像力の向上に伴い手技の確実性と安全性が向上し,今後発展する可能性が潜んでいる,内視鏡手術手技を始めるにあたり,問題点として5C〔Complication(合併症),Cover of insurances(保険),Cost(消耗品)de-Compression(除圧),Credentialng(トレーニング)〕があげられる.そして技術認定制度の導入の目的は,内視鏡のキーワードの特殊な器具,高い合併症,高い技術水準の維持にあると思われる.Efficacy(手術成功率),Efficiency(手術時間),Equanimity(手術の侵襲性),Economy(手術,術後の経費),Exchangeable(互換性)について厳格な評価が必要と考える.
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