特集 泌尿器科,産婦人科,整形外科,呼吸器外科における技術認定—審査の実際と採点のポイント
泌尿器腹腔鏡技術認定制度の現状と将来
松田 公志
1,2
,
小野 佳成
1,2
,
寺地 敏郎
1,2
,
内藤 誠二
1,2
,
馬場 志郎
1,2
,
三木 恒治
1,2
1日本泌尿器科学会
2日本Endourology・ESWL学会泌尿器腹腔鏡技術認定制度委員会
キーワード:
泌尿器腹腔鏡
,
技術認定制度
,
技術審査
Keyword:
泌尿器腹腔鏡
,
技術認定制度
,
技術審査
pp.131-136
発行日 2006年4月15日
Published Date 2006/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900678
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はじめに
泌尿器科領域における腹腔鏡下手術は,1991年の腹腔鏡下腎摘除術の開発によって本格的に臨床応用が始まった.わが国でも,1990年から泌尿器腹腔鏡手術が徐々に開発,導入されてきたが,1998年の腹腔鏡下腎尿管手術の保険適用を契機に,手術件数と施行施設が飛躍的に増加した.この間,残念なことに,腹腔鏡下前立腺全摘除術や腹腔鏡下副腎摘除術において重大合併症が発生し,社会的にも手術の安全性,術者の技術レベルなどについて広範な議論が行われた.
腹腔鏡手術をめぐるこのような情勢のなかで,2000年に日本内視鏡外科学会において,わが国では初めて外科医の技術を直接審査認定する内視鏡手術技術認定制度が提案された.泌尿器科領域においても日本Endourology・ESWL学会および日本泌尿器科学会でさまざまな議論がなされたが,専門家集団として社会の要請にこたえるために,2003年にそれぞれの評議員会および総会で制度規則および細則1)が承認され,正式に発足した.2004年には初年度の申請,審査,認定作業が行われ,現在2005年度の審査が進行中である.
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