Japanese
English
特集 内視鏡外科手術の腕をみがく―技術認定医をめざして
〔各論〕
腹腔鏡下脾臓摘出術
Laparoscopic splenectomy
柴崎 正幸
1
,
万代 恭嗣
1
,
伊地知 正賢
1
,
日下 浩二
1
,
冨樫 順一
1
,
田邊 麻美
1
Masayuki SHIBASAKI
1
1社会保険中央総合病院外科
pp.475-479
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104024
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【ポイント】
◆脾臓下極の処理:下極では脾臓に接して脾結腸間膜を切離する.結腸損傷に十分に注意する.
◆胃脾間膜の脾上極での処理:脾上極付近では胃が脾臓に接してくるため視野が不良となる.助手の鉗子で脾上極を外側に圧排し,術者左手の鉗子にて胃壁を内側に手繰り,視野を確保することが重要である.
◆脾臓の後腹膜からの授動:術者の左手鉗子の柄で脾臓を内側に圧排し,助手の鉗子で後腹膜を背側に押すことで良好な視野と十分なテンションが得られる.
◆脾門部での自動縫合器による切離:術者の左手鉗子と助手の鉗子で脾臓を吊り上げて脾門部の視野を確認する.自動縫合器を脾門部に滑らすように差し入れ,膵尾部を損傷しないよう脾臓に接して切離する.
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