カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・6
腹腔鏡下S状結腸切除術
福永 正氣
1
,
木所 昭夫
1
,
射場 敏明
1
,
杉山 和義
1
,
永仮 邦彦
1
,
須田 健
1
,
吉川 征一郎
1
,
阿部 正史
1
Masaki FUKUNAGA
1
1順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院外科
pp.279-285
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100485
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はじめに
大腸癌の腹腔鏡下大腸切除術(以下,LAC)は北米COSTグループによるrandomized control trialなどで進行癌でも長期予後が開腹手術に劣らないことが報告され,アメリカ大腸肛門外科学会(ASCRS)は習熟した外科医が施行することでLACの認可を声明した1~4).わが国では大腸癌研究会のガイドラインに組み込まれることが確実で,今後,さらに普及が予想される.
本稿では,LACの施行頻度が最も高いS状結腸進行癌を安全で合理的に行うための具体的な手技とコツを解説する.
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