特集 食道疾患に対する内視鏡下手術の進歩
〔エディトリアル〕食道疾患に対する内視鏡下手術の現状と展望
森 昌造
1
1東北公済病院外科
pp.280-281
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900040
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1987年にMouretが腹腔鏡下胆嚢摘出術に成功して以来,内視鏡下外科手術は驚嘆する速さで世界中に普及した.わが国の胆嚢摘出術は,多くの施設で,その80%以上が内視鏡下に行われるようになったばかりでなく,外科のあらゆる領域,産婦人科,泌尿器科,整形外科など,広範囲にわたって応用されるようになった.
内視鏡下手術は,従来の手術と比べ手術侵襲が小さいことによる術後疼痛の軽減や入院期間の短縮などによって,患者のquality of lifeの向上に有用であるばかりでなく,医療費の節減にも有効である.また内視鏡下手術の急速な発展には,それを支える機器とテクノロジーの進歩があったことも忘れてはならない.
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