特集 通院・通所における理学療法を再考する
エディトリアル
金谷 さとみ
1
Satomi Kaneya
1
1博愛会菅間記念病院在宅総合ケアセンター
キーワード:
通院理学療法
,
通所理学療法
,
介護保険への移行
Keyword:
通院理学療法
,
通所理学療法
,
介護保険への移行
pp.193-195
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200811
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はじめに
超高齢社会がもたらす医療費の高騰が懸念され,医療から介護への移行が着実に進められている.リハビリテーションにおいても例外ではなく,2016年度診療報酬改定において維持期リハビリテーションの介護保険への移行に関する具体的な改定がなされた.医療制度改革による医療費削減は着実に遂行されており,今後も続くであろう.
リハビリテーションに関する改定が他の診療と比べて遅く緩やかだったのは,入院期間短縮などの医療費削減に直結するリハビリテーションの効果のほどを期待されていたことと,過去にリハビリテーション専門職の人員が少なかったためである.現在,入院期間短縮が実現されており,理学療法士の数が増え,その多くが医療機関に入職していくことを考えれば,その部分にメスが入るのは当然のことである.
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