特集 ドレッシング—創傷管理の新たな展開
エディトリアル
穴澤 貞夫
1,2
Sadao ANAZAWA
1,2
1東京慈恵会医科大学外科
2東京慈恵会医科大学附属第三病院外科
pp.287-289
発行日 1997年3月20日
Published Date 1997/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902659
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ドレッシングとは何か
Wound dressing.この聞きなれない言葉に接して読者の中には「はてこれは一体何のことか?」と首をかしげる方がいるかもしれない.Dressingというkey wordで文献検索をすると「看護婦さんのユニフォーム」の論文がでてきてしまうが,通常の英和辞典では「衣服を着ること」,等々の末尾に「傷の手当」と書いてある.また「包帯などの衛生材料」と書いてあるものもある.
さて,われわれ医療者は臨床の場で多様な創傷に遭遇するが,それがどのようなものであれ,これを大気環境に晒しっぱなしにすることはせず,必ず何かで覆うという行為をする.これをwounddressingという.現在のところ日本語のこの言葉の対応語はなく,「創傷ドレッシング」,あるいは単に「ドレッシング」とカタカナに直して使っている.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.