別冊秋号 オピオイド
PART1 臨床編
20 オピオイドスイッチングのやり方
橋口 さおり
1
1聖マリアンナ医科大学 緩和医療学講座
pp.127-131
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200302
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ほんの20年ほど前まではモルヒネやペンタゾシン程度しか使用できなかったが,今ではさまざまなオピオイドを選ぶことができるようになった。そのようななか,オピオイドスイッチングは副作用を軽減し,よりよい鎮痛を得るために欠かせない手技となっているが,日々の臨床では悩むことも多い。オピオイドスイッチングは術後痛,非がん性慢性疼痛,緩和医療などで行われるが,オピオイドを駆使するがん性疼痛では患者の20〜40%がスイッチングを必要とし,40〜80%で鎮痛が改善するといわれている1)。
本稿では,オピオイドスイッチングの基本について簡単な事例とともに説明する。
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