別冊秋号 オピオイド
PART1 臨床編
21 がんサバイバーに対するオピオイド
上野 博司
1
1京都府立医科大学附属病院 疼痛緩和医療部
pp.133-140
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200303
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がん治療の進化によってがんの罹病期間が延長し,がんサバイバーが急増している。がんサバイバーは常にがんの再発や悪化に対する不安のなかで生活しており,その多くは痛みを抱えている。がんサバイバーの痛みを緩和するためには,痛みの正確なアセスメントを行い,適切な鎮痛手段を講じることが重要である。オピオイド鎮痛薬は優れた鎮痛作用を有し,がんサバイバーの痛みの緩和に有用であるが,その一方で,使い方を誤ると依存・乱用に陥る危険性を孕んでいる。
本稿では,がんサバイバーのさまざまな痛みのマネジメントについて,オピオイド鎮痛薬の適正使用に焦点を当てて解説する。
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