特集 生活をゆたかに
生活のスイッチ
小林 富美栄
1
1厚生省医務局医事課保健婦係
pp.32-33
発行日 1961年1月10日
Published Date 1961/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202250
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"新しい洋服作つたのよ"
"新しい洋服作つたのよ,みたいと思わない?""ハンドバックを買つたから見にいらつしやい.今日提げてきたのよ"こんな電話を友達にかける.電話をかけながらすごく楽しいのである.しかし誰にでもこう呼びかけるのではない.洋服を新調したことに私同様に価値感を感ずる友達だけに限る、こんな友達は,私のかけた電話に10倍もするような感動を送つてくる."洋服ばかり作つて,貴女ぜいたくね.いくらも着るのがあるじやない"もしもこういう返事が電話の向うでしてきたら,私のたのしい気持はいつぺんにつぶれてしまう.
"また洋服作つちやつた.割に厚手のウールでね,一寸高いけど""へえー 貴女今度は何が原因なの,癪の種は何なの,ききに行つて上げようか""そう近日中にね.でも作つたらスーッとしてしまつた"
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