別冊秋号 オピオイド
PART1 臨床編
15 麻薬としてのオピオイド管理—施用者番号の意味と責任
平 幸輝
1
1自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学講座
pp.93-97
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200297
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最もオピオイドを使用する診療科が麻酔科であることは,読者も承知しているだろう。使用されるオピオイドの守備範囲は,手術麻酔からペインクリニック,緩和ケアと多岐にわたり,種類や量,剤形,投与経路もさまざまである。オピオイドの使用に習熟していることは,麻酔科医にとって必須である。しかしオピオイドの強力な鎮痛効果はあくまで適切に用いることが前提で,誤った使用は薬物依存に代表される社会問題に直結する。
本稿では通称「麻薬」として,法的に厳しく扱いが制限されているオピオイドとその扱いを規制する法律について述べる。
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