別冊秋号 オピオイド
PART1 臨床編
14 集中治療室でのオピオイドの使い方
太田 晴子
1
,
田村 哲也
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
pp.85-91
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200296
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集中治療室(ICU)では,近年,鎮痛を基盤とした鎮静管理が重要視されるようになり,オピオイドはその一端を担っている。また,オピオイドは,重症患者の呼吸・循環管理において,鎮痛作用以外にもさまざまな利点がある。一方,病態によっては薬物代謝の変化により副作用が強く出やすいことや,長期間の持続投与により耐性や身体依存が生じやすいことなど,注意すべき点もある。
本稿では,集中治療におけるオピオイド使用の利点と問題点,およびその対策について,症例を交えながら概説する。
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