別冊秋号 周術期管理
PART3 周術期のリスク評価と検査項目
28 術後シバリング
野口 信弘
1
,
垣花 学
1
1琉球大学病院 麻酔科
pp.177-181
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200169
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術後シバリングpostoperative shivering(POS)は酸素消費量を2〜4倍,二酸化炭素産生量を約2倍に増加させる。このことは,特に虚血性心疾患や呼吸不全の患者では好ましくない。実際,シバリングが契機と思われる心筋虚血の報告もみられる1)。近年は温風加温装置の普及によって以前ほどひどくはないが,いまだ頻度の高い麻酔合併症である。原因となる体温閾値の変化とそれにかかわるさまざまな薬物および危険因子などを中心に解説する。
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