投稿論文 症例集積研究
麻酔関連合併症(PONV、嗄声、シバリング、術後痛)の発生頻度の推移 合併症発生率調査の効果
野口 信弘
1
,
垣花 学
1琉球大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
嗄声
,
術後合併症
,
術後痛
,
全身麻酔
,
発生率
,
後向き研究
,
術後悪心・嘔吐
,
悪寒戦慄
Keyword:
Anesthesia, General
,
Retrospective Studies
,
Shivering
,
Incidence
,
Hoarseness
,
Pain, Postoperative
,
Postoperative Complications
,
Postoperative Nausea and Vomiting
pp.1054-1058
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022003870
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当院では、2014年よりすべての全身麻酔症例の術後の麻酔関連合併症[術後悪心・嘔吐(postoperative nausea and vomiting:PONV)、嗄声、シバリング、術後痛]の発生頻度を、週1回のカンファレンスを通して皆で共有している。今回、この新たな試みにより、これら麻酔合併症の発生頻度に変化があったかを調べる目的で、合併症発生頻度の推移を後ろ向きに検討した。2014年5月から2018年9月までの全身麻酔症例のうち、評価不能症例(小児、術後人工呼吸管理など)を除いたすべての症例のPONV、嗄声、シバリング、術後痛の1週間ごとの頻度の推移を検討した。その結果、シバリングは7.5%から5.3%、術後痛は15.8%から9.2%に減少し、PONVと嗄声には大きな変化は見られなかった。
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