別冊秋号 血圧
21 病態から見る血圧—脊髄損傷
山下 敦生
1
,
松本 美志也
1
1山口大学医学部 麻酔・蘇生学教室
pp.127-132
発行日 2019年9月14日
Published Date 2019/9/14
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200098
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症例
60歳の男性。身長168cm,体重70kg。
飲酒して帰宅し,自宅の階段で足を踏み外し,転落した。階段下で倒れている患者を家人が見つけ,救急車で搬送された。頸部痛を訴え,第5頸髄神経(C5)以下の感覚低下(両側前腕橈側8/10,胸部〜両足趾2/10)と徒手筋力テストで三角筋(両側2/5),上腕二頭筋(右3/5,左2/5),上腕三頭筋(右3/5,左1/5),下肢の筋肉(両側0/5)の運動麻痺を認めた。CT(図1),MRI(図2)からC5脱臼骨折の診断で,頸椎後方固定術を緊急で行った。
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