医学と看護1月のテーマ
脊髄損傷
鈴木 勝己
1
,
磯見 明
1
1関東労災病院整形外科
pp.54-56
発行日 1968年1月1日
Published Date 1968/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913840
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はじめに
脊髄は脊柱管内にあって脳から続き,第2腰椎椎体の高さで終わっている(成人では)。脳とは反対に,中央にH字状に神経細胞を集め(灰白質),その表層に伝導路である白質を配している。
建設工事や交通災害が増加し,本症の発生も多くなっている。脊柱を折り曲げられたり(介達外力),直接叩きつけられたり(直達外力)して,脊髄が挫減される。多くは,レ線学的に脊椎の脱臼骨折が証明されるが,これの全然認められないこともある。
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